ダイワのスピニングリールの中で中堅機種で2017年に発売されたセオリー。この17セオリーは上位モデルと同等の軽さや機能が満載でダイワの大人気シリーズとなっています。
17セオリー1003
クラスを超えた軽さ。多機能搭載ハイバリューモデル
セオリーは軽さを重点に発売されたDAIWAスピニングリールの中堅機種
ZAION製超軽量エアローター(3500・4000サイズはDS5製のローター)をメインにして、マグシールドやATDなど最先端のダイワテクノロジーを盛り込んだモデルです。
新型コンパクトボディ+ZAIONローターが実現したこの17セオリーに、発売後に追加で1000番台が発売された事で、最小番手の1003での自重が155gとなりました。
155gの軽さは当時、めちゃくちゃ話題になりました。
このセオリー1003はアジングやトラウトなどの軽量タックルへのセッティングにベストマッチするようなリールとなり、黒と金で飾ったボディーがロッドとベストマッチするようになりました。
ダイワ 17 セオリー 1003 (スピニングリール)のスペック
■巻取り長さ(cm):60
■ギヤー比:4.8■自重(g):155
■最大ドラグ力(kg):2
■標準巻糸量ナイロン(lb-m):2-150 3-100
■標準巻糸量PE(号-m):0.3-120 0.4-100
■ベアリング(ボール/ローラー):7/1
■ハンドル長さ(mm):40
■ノブ仕様:I型
17セオリー1003をフルベアリングにカスタム
17セオリーのボールベアリングは標準で7個内蔵されてます。
この17セオリーのカスタムとしてボールベアリングを追加出来るのは全部で5個のボールベアリングです。
・スプール内にBBを1個追加
・スプール受けにBBを1個追加
・ハンドルノブにBBを2個追加
・ラインローラーにBBを1個追加
特に、スプール内及びスプール受けに追加する事で、スプールの回転をよりスムーズにすることができ、ドラグの引っ掛かりやくいつきなども減少し、最良のドラグ性能が発揮できるようになります。
フィネススプールドラグベアリングチューン
17セオリー1003のスプールはアルミ(金属)スプールです。
ドラグノブを外し、中のプラスチックで出来ているカラーをボールベアリングに交換します。
まずは中にある白いカラーを取り外します。
この白いプラスチック製のカラーをボールベアリングに交換します。
交換するベアリングの種類とサイズ
Amazonやモノタロウ、楽天などでベアリングを購入する時は
ミネベア製ボールベアリング
品番サイズ:DDL-1170(オープンタイプ)
サイズ:内径7mm×外径11mm×厚さ2.5mm
を検索してください。
高性能なボールベアリングはヘッジホッグスタジオの HRCB-1170Hi を選んでください。
白いカラーと購入したボールベアリングを交換すればOKです。
トーナメントドラグベアリングチューン
次は、下記写真の中央にある白いプラスチック製リングを、ボールベアリングに交換してドラグ性能を向上させます。
六角形の細いリングを取り外し、白いプラスチック製のカラーをボールベアリングに交換します。
このボールベアリングは直接スプールを支えるパーツになりますので、このパーツがベアリング化されることで、よりスムーズにスプールが稼働する仕組みになります。
交換するベアリングの種類とサイズ
ここに取り付けるボールベアリングは、先ほど使ったスプール内に取り付けるボールベアリングと同じサイズです。
ミネベア製ボールベアリング
品番サイズ:DDL-1170(オープンタイプ)
サイズ:内径7mm×外径11mm×厚さ2.5mm
もしくはヘッジホッグスタジオの HRCB-1170Hi を選びましょう。
ボールベアリングに交換し、小さい六角形の細いリングを戻せばカスタム完了です。
ラインローラー2BB仕様ベアリングチューン
17セオリーのラインローラーは1BB仕様です。(ノーマルではボールベアリングが最初から1個内蔵されてます)
ノーマルのままでも、ラインローラは動きますが、2BBカスタムを行えば、更にラインローラーの動きが良くなり、糸ヨレも少なくライントラブルを抑えることが出来るようです。
まずはラインローラー内部のパーツを外していきましょ。
※2.5mmの6角レンチが必要です。
パーツを順番に並べます。
左から
・No.42:ローラーカラー(D)
・No.41:ローラーカラー(C)
・No.40:ラインローラー
・No.39:ローラーカラー(B)
・No.38:ローラーボールベアリング
・No.37:ローラーパッキン
・No.36:ローラーカラー(A)
・No.36:ローラーSC
この中で交換する部品は青で囲んだパーツです。
・No.42:ローラーカラー(D)
・No.41:ローラーカラー(C)
青で囲んだ2個のパーツを下の赤で囲んだパーツと交換します。
赤で囲んだパーツは釣具店などで個別にパーツ注文となりますので、事前に注文しときましょう。
左から
・ステンレス製0.20mmシム(※1)
・No.36:ローラーカラー(A)
・No.39:ローラーカラー(B)
・No.38:ローラーボールベアリング
・No.37:ローラーパッキン
ナンバー(No.)が付いているパーツは純正部品で対応でいますが、ステンレス製の厚さ0.20mmシムは別に注文をする必要があります。
※純正部品は個別に釣具店でDAIWAサービスに注文できます。
そして、今回使用した調整したシムは『YOKOMO ZC-S40S(ステンレス製スペーサーシム)』です。
ネットで購入してください。
もしくは、HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)で ダイワ用 ローラーワッシャー テフロン製 (内径4mm×外径5mm×厚さ0.8mm) を注文してください。
サイズ:内径4mm×外径6mm×厚さ0.8mm
※2014年モデル以降のダイワ スピニングリールなどに使用する、 ラインローラーを2BB化チューニングする時に必要なワッシャーです。
このHEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)のローラーワッシャーを使用すれば、上記パーツ写真に並んでいる赤で囲まれたパーツの中で、左から2個のパーツが不要となります。
交換するベアリングの種類とサイズ
ここに取付るボールベアリングを純正品ではなく、ミネベア等で代用する場合のベアリングサイズは
ミネベア製ボールベアリング
品番サイズ:DDL-740(オープンタイプ)
サイズ:内径4mm×外径7mm×厚さ2mm
HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)だと HRCB-740Hi のサイズとなります。
あとは順番通りにパーツを組み合わせながら取付を行えば終了です。
このラインローラーの2BB化は、特に細いラインを扱うライトゲームでは、ラインローラーの動きは非常に重要になりますので、是非2BB化をやってください。
ハンドルノブ内へボールベアリングを追加
ハンドルノブの中にはノーマルの状態では黒いプラスチック製のカラーが2個入っていますので、この2個のカラーをクルクル回るボールベアリングに交換しましょう。
交換するベアリングの種類とサイズ
ここに取付るボールベアリングを純正品ではなく、ミネベア等で代用する場合のベアリングサイズは
ミネベア製ボールベアリング
品番サイズ:DDL-740ZZ(シールドタイプ)
サイズ:内径4mm×外径7mm×厚さ2.5mm
を注文してください。
今度はシールドタイプです!!
HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)だと HRCB-740ZHi を注文です。
最後に
これで17セオリーのフルベアリングがすべて終わりました。
ダイワ機種で14年以降の1BB仕様のラインローラーのカスタムは、今回紹介した1BBから2BBへカスタムする方法で可能となります。
今回は、個別でワッシャーやパーツを注文しましたがHEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)でフルベアリングチューニングキットを購入すれば簡単にカスタムが可能になりますので参考にして下さい。
17セオリー 1003,2004,2004H,2506,2506H,2508PE,2508PE-H,2510PE-H,3012H用 MAX12BB フルベアリングチューニングキット
販売価格: 2,760円~7,140円(税別)
(オプションにより価格が変わる場合もあります。)
取扱説明書も付いてますので、誰でも簡単に作業が進められます。是非カスタムを楽しんで下さいね。
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