トップガイドの修理や簡単なガイド交換の方法

ロッド
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今回ご紹介するのはトップガイドの修理や簡単なガイド交換の方法です。

トップガイドの取り外し方

トップガイドはロッドのガイドの中で、一番穂先側にある非常に需要なガイドとなってます。

ロッドの一番先にあるガイドですので、ロッドを運ぶ時や車に乗せる時、キャスティング時にぶつけてしまう事が多いパーツとなってます。

  • 踏んでガイドが変形した。
  • ぶつけてガイドリングが割れた。
  • トップガイドが折れて無くなった。

そのようなケース、自分でガイド交換をしてみてはいかがでしょうか?

下の写真はガイドのリングが無くなったトップガイドです。

今回はこのトップガイドを修理していきたいと思います。

トップガイドを取り外す

まずは壊れて破損したトップガイドを取り外します。

通常、販売してあるロッドのトップガイドは、スレッドが巻いてコーティングしてありますので、そのスレッドをカッターで削っていきます。

上の写真の白いコーティングされている部分がスレッドです。コレをカッターなどで削って取り除きます。

①まずはドライヤーで温める

スレッドコーティングは非常に硬く接着剤が硬化してますので、削りやすくするためにドライヤーなどで少し温めてやると簡単に剥がすことが出来ます。

※高温になり過ぎるとブランクス・カーボンが痛みますので注意してください。

②次はカッターで削っていきます。

削るのはどこからでもOKですが、ブランクを傷付けないように手前からゆっくりと作業を進めていきましょう。

注意:カーボンを傷つけないように注意してください。

もしカーボンに傷をつけるとロッドが折れる可能性もあります。

上記写真がスレッドをすべて取り除いたこのような状態です。この状態になればOK。次に進みます。

③最後にトップガイドを引き抜く

次に破損したトップガイドを取り外します。

トップガイドはティップカーボンとガイドの足を強力に接着してありますので、強引に引き抜こうとすると、ティップカーボンが痛みます。

ですので、このトップガイドも温風ドライヤーなどで温めて、接着剤を柔らかくして引き抜く方法をとります。

今回はアルコールランプを使って、トップガイドを一気に熱していきます。

トップガイドを熱した後は素早くトップガイドを引き抜いてください。

すると、簡単に取り外すことが出来ます。

注意しなければならないのは、ロッド自体(カーボン)を熱してしまわないようにすることです。

非常に繊細で細く出来ているティップは、ちょっとの熱でも変形したり、弱くなってしまいます。

ティップ(穂先のカーボン)に火があたらないようにしてください。

ガイドを注文

次に釣具店やネットショップでトップガイドを注文して取り付けを行います。

トップガイドにも色んな沢山の種類があります。

ガイドそのものの形が違ったり、金属フレームの大きさや材質(チタンやステンレス)が違ったり、そしてリングの違い(SICやトルザイト)などもありますので、破損したトップガイドと同じ種類か?または同じ形のガイドを選んで購入してください。

ダイワやシマノのロッドだとHPにてトップガイドの種類やサイズを調べることもできます。

あと、注文する時は、トップガイドは他のガイドと違ってパイプに差し込むタイプになりますので、穂先の径とパイプの径が合うように注文しないとパイプに入らない可能性もありますので注意してください。

もし、パイプに入らない場合どうするか?

ソリッドティップの場合はティップを削ることが可能ですが、チューブラティップの場合は削ると弱くなるので削る行為はNGです。径のサイズが一回り大きめのサイズのトップガイドをご購入下さい。

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トップガイドの接着剤

トップガイドとカーボンを接着する場合、どの接着剤を使えばいいのか?

特に指定はありませんが2液性の接着剤を使った方が強度は高くなります。

応急処置用のホットグルー(熱で溶かして接着するタイプ)でも接着する事が出来ますけど、強度や耐久性を考えると2液性がベストだと思います。

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しっかりと2液を掻き混ぜてトップガイドのパイプの中と、ティップ(穂先)にも塗り込んで接着します。

他のガイドとトップガイドが一直線になる位置で固定してください。

(時々、トップガイドだけズレてるロッドもあります。)

今回はティップの径とトップガイドのパイプ径にちょっと遊びがあったので、PEラインでかさ上げしております。

トップガイドのスレッドは?

本来ならトップガイドを接着後にスレッドを巻いてコーティングを行いますが、この作業はスレッド(糸)やコーティング剤(2液性)など、他にも道具が必要になります。

コーティング剤が均等に硬化するようにフィッシングモーターも購入する必要性がでてきます。

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ただ、このトップガイドのスレッドやコーティングは省略しても強度的にはあまり問題ありません。

ティップ(穂先)とパイプとの径の違いで段差が発生しますが、この段差もトップガイドを取り付ける際に2液性エポキシ接着剤で段差を埋める作業を行っておきましょう。

矢印の部分です。

段差があると、ラインが絡む可能性が高くなります。この段差を無くすために、スレッドコーティングを行う訳ですが、この段差は接着剤等でも解消出来ますので、トップガイドの取付時に一緒に矢印の部分に余った接着剤を塗っておきましょう。

そうすれば、段差もなくなるし接着強度も高くなります。

しかもスレッド巻きやコーティングなどの面倒な作業の省略にもなります。

接着後は静かな場所で接着剤が硬化するまで触らずに保管し、しっかりと固まったら修理完成となります。

PEラインと瞬間接着剤を使う

今回、試しにロッドの加工(切断)の為にPEラインをぐるぐると適当に巻いて瞬間接着剤の液をたっぷりと塗って放置してました。

コレはカーボンを切断して加工する際に、カーボンの口が割れない様に仮で補強する作業です。

出来上がりがコチラの写真

なかなか美しい仕上がりになってます。

この仕上がりならトップガイドをティップに取り付けた時の段差を解消するために、PEラインと瞬間接着剤を利用するのも『有り』と思います。

エポキシ樹脂コーティングのように光沢のあるコーティングも瞬間接着剤で可能ですし見た目も悪くない。

なにしろ非常に簡単って事で、次回はこの方法でトップガイドのスレッドコーティングを試してみたいと思います。

最後に

トップガイドが無くなった。

トップガイドの下で折れた。

そんな場合、釣具店やメーカーに修理依頼する事も出来ますが、非常に簡単な作業ですので自分で修理など行うのも釣りの楽しみとなります。

是非挑戦してみてください。

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